「ワークスチューニング」というグループの存在を知っているでしょうか。
ここでいう「ワークス」とはメーカー直系のレース活動を意味しています。そして、ワークスチューニングというのは、そうしたレース活動でのノウハウをストリート用チューニングアイテムにフィードバックしていることを示しています。
具体的にはTRD(トヨタ)、NISMO(日産)、無限(ホンダ)、STI(スバル)の4社が、ワークスチューニングとしてカテゴライズされています。
今回、そのワークスチューニンググループが合同で試乗会を行ないました。各社自慢のデモカーを持ち込んだのは「日本のニュルブルクリンク」とも呼ばれる群馬サイクルスポーツセンター(「群サイ」の愛称でも知られています)。荒れた路面とアップダウンの激しいコーナーの続くコースで、その実力をアピールしようというわけです。
TRDが群サイに持ち込んだ一台が「KOUKI 86 TRD」。
2016年にマイナーチェンジした後期(KOUKI)型をベースに最新のチューニングパーツを組み込んだ、まるでコンプリートカーのような仕上がりは、そのルックスが強烈にアピール。
フロントスポイラー、サイドスカート、リヤバンパースポイラーといったアイテムはもちろん、フェンダー部分に装着されたカーボン製フロントフェンダーエアロフィン、タイヤハウスに沿って付けられたエアロタービュレーター、リアトランクスポイラーの機能をさらに高めるエアロスタビライジングカバー、同じくサイドウインドウの隙間を埋めるサイドスタビライジングカバーなどなど、全身が空力パーツで覆われています。
しかも、これらは「空力に効きそう」なドレスアップパーツではありません。車両のCADデータをベースにモータースポーツのノウハウを活かしてCFD解析をした「確実に効く」パーツなのです。