「商品力向上が復活への早道」三菱自動車が今年度に経営黒字化!

同社は昨年12月に「eKスペース」を大幅に改良。エクステリアの刷新に加え、ターボエンジン搭載モデルの追加、「セーフティパッケージ」を標準搭載するなど、商品力を向上させています。

また本年2月にはSUV「アウトランダーPHEV」をマイナーチェンジで改良、電動走行頻度を向上させました。モーターのみによる航続距離は60.8km(カタログ値)で、街中から高速道路に乗って普通に走行する際には、エンジンの出番がほぼ無く、スムーズな加速や静かなキャビンが好評のようです。

さらに今年4月にミニバン「デリカ D:5」をマイチェンした際には、クリーンディーゼル搭載車に特別仕様車「ACTIVE GEAR」を設定。インテリアにオレンジの差し色を施すなど、新鮮な内外装を演出しています。

業績の推移から判断すると、これらの商品へのテコ入れが寄与しているとみられ、6月に開催された同社株主総会では益子社長が「業績がV字回復した暁にはランエボの開発に再挑戦したい」と述べるなど、信頼復活に向けた商品戦略を通して、徐々に以前の存在感を取り戻しつつあるようです。

Avanti Yasunori・画像:三菱自動車)

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デリカ D:5
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/delica_d5/

eKスペース
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/ek_space/index.html

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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