ジェンソン・バトンが考えるスーパーGT鈴鹿1000kmでのオーバーテイクポイントは?【Jenson Button FAN Meeting~SUZUKA1000km THE FINAL~】

イベント後半には、スペシャルゲストにチームメイトの武藤英紀選手と中嶋大祐選手が登場しました。

バトン選手がチームに加わり「レース中、ピットのまわりにもの凄い人数のファンの方が集まるのでは」と心配する中嶋選手。すると、武藤選手がテスト中の切ないエピソードを話してくれましたよ。

「テストの時から凄い人でした。でも、自分たちが扉を開けても何も反応してもらえなくて寂しかったです……。嘘でもいいから反応してもらえれば、レース中タイムがコンマ2秒速くなります(笑)」

また、中嶋選手は言葉の面でもいつもと違うことがあると言います。

「チームの中で監督やエンジニアさんが英語でのやり取りが慣れていないこともあって、テストの最中も僕が通訳するようにと頼まれてやっていました。一番近くでジェンソンのコメントを聞くことができて勉強にもなりますし、何より僕自身F1をテレビで見ていたので『ジェンソンがテレビの中で無線でコメントしているところと全く一緒だ!』と感動しましたね」

そして誰もが気になるレースの戦略について、MCの平山みゆきさんが武藤選手に問いかけたところ「さっきメールがきていたけど、うまく開けなかったなぁ」とプロ級なかわし方に会場は大笑いでした。

中嶋選手はバトン選手の決勝での走行について

「通常鈴鹿1000kmの時、第3ドライバーは1スティントのみしか走らないことが多いんですけど、今回は間違いなく違うと思います。たくさん乗る姿を皆さんに見てもらえるんじゃないかと思います」

とコメント。するとつかさずバトン選手からツッコミがはいりました。

「最終スティントだけで良いよ。第1スティントなんて暑すぎて大変! 自分は屋根有りのマシンに慣れていない。F1ではいつも風が吹き抜けてフレッシュエアを感じられていたんだ。二人とも、屋根有りの状況でよく大丈夫だよね」

F1マシンと全く違う形のGTマシンで、高温多湿な日本の夏のレースをどのように乗り越えて行くのかも注目したいところですね。

最後に鈴鹿1000kmへの意気込み、そしてファンの方へメッセージが送られました。

「協力な助っ人のジェンソンが来てくれたので、すごく心強いです。今まで少し厳しいシーズンをおくってきましたが、ここでなんとか流れを変えたいと思っていますので、3人で力を合わせて精一杯1000km走ります。頑張ります!」(武藤選手)

「テストでもそうだったんですけれども、レースでも間違いなく注目されると思いますし、良い結果を残したいと思います。武藤さんとジェンソンと力を合わせて精一杯頑張りますので、応援をよろしくお願いします」(中嶋選手)

「今日は来てくれてありがとう。隣に並んでいる二人の仲間のために、自分はベストな走りを届けたいと思います。ファンの皆さんにも素晴らしい走りになるよう、期待してほしいです。サポートをぜひお願いします。ガンバリマス!」(バトン選手)

チームワーク抜群なトークで会場を盛り上げてくれた3人のドライバー。見ているこちらが笑顔になるほど、仲の良い様子が伝わってきました。バトン選手が加わることでどのような化学反応が起こるのか、今日のレースが本当に楽しみです!

(yuri)

【関連リンク】

SUPER GT SUZUKA1000km THE FINAL公式ホームページ
http://www.suzukacircuit.jp/supergt_s/

この記事の著者

yuri 近影

yuri

2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
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