これらのクラッシュが、結果的に軽症で済んだのは、まずスポンジバリアやタイヤバリアが効果的に配置されていたからだといえるでしょう。あと、やっぱりD1選手はクラッシュのしかたも上手いのかな? とっさになんとか回避しようと、いろいろな操作をやったり、あるいは最後まであきらめずにアクセルを踏み続けたり(ドリフトだとそれが有効なケースがあります)するのでしょう。
いっぽうで、この大会ではいままで見られなかったクラッシュの原因がありました。それはタイヤのビード部分が落ちるというトラブルです。現在のD1では冷間時のリヤタイヤの空気圧を1.0キロよりも下げて使っているクルマが多いのです。そのほうがグリップ力が高まるようなんですね(特に縦方向かな?)。ところが、そのせいで、ドリフトしながらジャンプして着地するようなエビス南コースではビードが外れるというトラブルが起きてしまったわけです。今後、タイヤのエア圧はルールで規制されるかもしれません。追走のときなどは相手にも危険が及びますからね。
D1GP第5戦はランキング首位の藤野選手が優勝し、2位以下とのポイント差を広げましたが、第6戦では藤野選手はベスト16敗退。ランキング2位の川畑選手はベスト8敗退。ランキング3位だった横井選手はベスト4に入り、ランキング4位だった平島選手が2位になったことで、また上位4人のポイント差は縮まりました。
なお、第6戦の優勝者は齋藤選手でした。
ちなみに、その齋藤選手も、第5戦の単走決勝では軽くクラッシュしてこのとおり。
(まめ蔵・写真提供:サンプロス)
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D1GP第5戦の模様は10月発売予定の『D1GP OFFICIAL DVD』に収録されます。
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