GLMがボッシュエンジニアリングと提携、EV駆動システムの制御ユニットを共同開発へ

今回共同開発されるのは、車両の多機能を統合・制御できる高性能なEV専用のVCU。バッテリーマネジメントシステム(BMS)やモーターを駆動するパワードライブユニット(PDU)、モーターの出力を調整するインバーター(電力変換装置)、車載用充電器などの協調制御が行われます。

GLMは完成車両の開発、販売のほか、車両の内部にあたるプラットフォーム部分の外販にも注力していて、このVCUの制御対象はボディ部分を除く車両内部に特化。GLM製以外の他モデルの車両にも応用できるように開発され、完成車両とプラットフォームの両方を販売する戦略を掲げています。

第一号試作機の開発を終え、次世代EVスーパーカー「GLM G4」のプラットフォームに搭載し、機能確認を実施。両社は今後もVCUの精度をさらに高め、「GLM G4」に搭載する方向で引き続き共同開発を推進するそうです。そして、EV乗用車の量産車として、ボッシュ製VCUを搭載した日本初の車両を目指すとのこと。

さらに、ボッシュはクルマの機能をスマートフォンなどで後から購入できる、VCUと連動したサービスも開発。GLMではそうしたサービスの搭載も視野に入れているほか、協業領域を拡大し、自動運転の分野などでも、協力関係を深めたいと表明しています。

(塚田勝弘)

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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