ずいぶん性格が異なるハイブリッドLとハイブリッドS、オススメは?【ホンダ・フィット・ハイブリッド試乗】

SとLで走りに関する装備でもっとも異なるのはタイヤです。Sのタイヤは185/55R16サイズのダンロップSPスポーツ2030、LのタイヤはLは185/60R15サイズでブリヂストンのエコピアep150です。動力性能は差がないSとLですが、ハンドリングと乗り心地にはそれなりの差があります。

フィットは基本的に微少な上下動がある乗り心地ですが、Lのほうがこの上下動が強調される傾向にあります。またタイヤのノイズもLのほうが大きく感じます。Sはかなりの防音、遮音対策が施されていることもありますが、圧倒的にSのほうが静粛性が優れています。Sはコンパクトハッチとは思えないほどの静粛性という印象ですが、Lはザーという音が目立ってしまいます。

静粛性の高さなども含めて、Sのほうが総合的なフィーリングが高いものでした。ただしSは価格も12万円強高めとなりますので、購入価格を抑えたいという方はLも購入対象となるでしょう。

(諸星陽一)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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