「アプライドD」へ進化し、乗り心地を改善したスポーツツアラー「スバル・レヴォーグ」の走り

1.6リッター、2.0リッターの水平対向4気筒直噴ターボエンジンを搭載するというラインナップは従来通り。1.6リッターエンジンについてはインジェクターの制御を変更しています(注:初出時、ピストンやコンロッドの形状まで見直したと記していましたが、欧州仕様の変更点で、国内仕様は変更していません。訂正いたしました)。1.6リッターエンジンに組み合わせられるCVTにもオートステップ変速を採用することで、加速と音のリニア感を演出したのもアプライドDの変更点です。

さらに「運転の愉しさ」をキーワードに、シャシー全般も変更を受けています。具体的には「上質な乗り心地」、「舵の正確性」、「静粛性のアップ」を狙っています。

とくに1.6リッター車については、前後ともにストロークを伸ばし、バネレートを下げています。これにより、従来より車高が10mm上がっているほどです。また、2.0リッター車も含めて、フロント・サスペンションアームのピロボールをゴムブッシュ化、リア・スタビライザーの小径化などによりしなやかな足回りとしています。

電動パワーステアリングについてはユニットを新しくしているほか、セルフアライニングトルク(ステアリングが自然に戻ろうとする力)を考慮した新制御を入れることで愉しさを演出しているということです。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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