自動車パーツサプライヤーの大手であるHELLAとZFは、戦略的なパートナーシップを結ぶと発表しました。
これは、今後のADAS(先進運転支援システム)や自動運転の実現に向け、日々進化する速度を落とさないために、ライバルとも言えるカメラやセンサー技術に長けた両者が共同開発することで、他のライバルに負けない技術、製品を培っていくためのものです。
ZFでは、VISION ZEROという目標(交通事故死亡者/重傷者と排気ガスゼロ)の実現達成のため、このところ積極的な提携を発表しており、先日もNVIDIA社との提携による、クルマ、トラックおよび産業機械向けの自動運転用人工知能(AI)システ ムを発表しています。
HELLAとの協業ではオープンコーポレーションとし、今後必須となるフロントカメラの開発を行い、2020年までに製品化し、自動車メーカーへの提供。最高のEuro NCAP評価を達成するフロントカメラを目指すといいます。
また、HELLAの強みである360度や近距離のカメラ技術、ZFの強みである中長距離のカメラ技術などを用い、中長期的には自動運転用のカメラ、長期的にはレーダーシステムなどを開発、供給することを目指すとしています。