HELLAとZFが戦略的パートナーシップの締結を発表

自動車パーツサプライヤーの大手であるHELLAとZFは、戦略的なパートナーシップを結ぶと発表しました。

これは、今後のADAS(先進運転支援システム)や自動運転の実現に向け、日々進化する速度を落とさないために、ライバルとも言えるカメラやセンサー技術に長けた両者が共同開発することで、他のライバルに負けない技術、製品を培っていくためのものです。

ZFでは、VISION ZEROという目標(交通事故死亡者/重傷者と排気ガスゼロ)の実現達成のため、このところ積極的な提携を発表しており、先日もNVIDIA社との提携による、クルマ、トラックおよび産業機械向けの自動運転用人工知能(AI)システ ムを発表しています。

HELLAとの協業ではオープンコーポレーションとし、今後必須となるフロントカメラの開発を行い、2020年までに製品化し、自動車メーカーへの提供。最高のEuro NCAP評価を達成するフロントカメラを目指すといいます。

また、HELLAの強みである360度や近距離のカメラ技術、ZFの強みである中長距離のカメラ技術などを用い、中長期的には自動運転用のカメラ、長期的にはレーダーシステムなどを開発、供給することを目指すとしています。

(clicccar編集長 小林 和久)

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
続きを見る
閉じる