そこでトヨタは2016年12月1日付けで「EV事業企画室」を社内に設置。
駆動用2次バッテリーの性能向上で航続距離問題が解消されつつあり、急速充電器も大幅な充電時間短縮が見込める状況 になってきたことから、PHVやFCVに加えて、インフラ整備の観点で早期普及が見込める「EV」を加え、全方位で対応する方針に打って出ました。
持ち前の開発力と資金力を活かし、「EV」の品揃えを充実させ、フルライン体制で米国の規制強化を乗り切る考えのようで、東京五輪が開催される2020年を目標にEVの市場投入を目指しているようです。
プリウス用のTNGAプラットフォームをベースに、今年1月のCESに出展した「TOYOTA Concept-愛i」をモチーフにしたボディデザインを採用。
満充電で300km以上の航続距離を持つEVを開発している模様で、今秋開催予定の東京モーターショー17への参考出展や、東京五輪のオフィシャルカーへの採用も噂されているようです。
EV開発では両社の企業風土の違いなどから、対立関係となってしまったトヨタとテスラですが、皮肉にも手を差し伸べたEVベンチャー時代のテスラが、トヨタの強力なライバルとして肩を並べる可能性が高く、両社の今後の動向が大いに注目されます。
(Avanti Yasunori・画像:TOYOTA、TESLA)
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