ただ、「ジャパン」の発売時は排ガス規制の真っ只中。日産は「技術の日産」を標榜するも、排ガス規制をクリアするスポーツエンジンを持っていませんでした。そのためDOHCを有するトヨタから「名ばかりのGT達は、道をあける」とセリカのキャッチコピーで挑発される状況にあったのです。
これは今見ても、明らかにスカイラインGTを狙い撃ちしたコピーで、トヨタがスカイライン人気を何とかして削ごうとしていたことが伺えます。
トヨタのDOHC戦略&挑発PRに対して、日産技術陣は直6のL型エンジンをターボで武装して「ジャパン」に搭載。
特に、ブラックボディの側面に金色のストライプと2000GT TURBOのロゴを貼った「ジャパン」は、挑発を真正面から受けて立つかのようで迫力満点でした。