ピレリDRAGON SPORT(ドラゴンスポーツ)は「ハンドルのいうことを聞く」スポーツタイヤだった!【Tyre試乗】

また高速道路は直線が多いとはいえ、山間部に入るとカーブが連続しますよね。そういうカーブでもDRAGON SPORTの応答性の高さのおかげで正確なハンドリングが可能となります。いま、車線のなかでどこを走っているか、がよく手に伝わってわかります。5cm、10cm単位でドライバーが狙ったライントレースがしやすいタイヤと言えるでしょう。

またコーナリング中のグリップも高いと言えます。グリップ限界にいっても滑り出さないでずっと粘ります。そのグリップの粘り感はウェット路面でも感じることができました。

またレーンチェンジ時などでの扱いやすさもいいです。ハンドルを少し切るとタイヤは遅れなく反応します。
DRAGON SPORTは少し硬さを感じますが、その分、たわみ感は少ないですね。だからトレッド面が常に地面にくっついている印象です。

ハンドルを切りホイールを動かした後にタイヤのトレッド面が動くわけですが、ホイールの動きとトレッド面のズレが少ないですね。レーンチェンジでハンドルを切ればタイヤはスッと反応する。ここの反応が遅れるタイヤは、ハンドルを切ったあとからグンと強い反応がくるのですが、DRAGON SPORTはそんな動きがないので安心感があります。
スポーツタイヤでも乗り心地を加味してサイドウォールを弱くするとズレがでるケースがあるのですが、そういう意味でDRAGON SPORTはしっかりと作られているなと感心しました。