5月10日、トヨタ自動車(以下トヨタ)の2017年3月期決算発表会に臨んだ豊田章男社長は、冒頭の挨拶で「もっといいクルマづくりの原点はコンパクトカーにある」と語りました。
コンパクトカーは小さなボディや小排気量、コストなどの多くの制約の中で魅力的な商品を生み出す必要があり、もっといいクルマを「賢く」つくるという点で原点になるというもの。
そうしたなか、同社は2016年4月に「Toyota Compact Car Company」を立ち上げ、同年8月にダイハツ工業を完全子会社化しており、さらに10月にはスズキとの業務提携に向けて合意しています。
2017年1月にはダイハツ工業を主体とした「新興国小型車カンパニー」を設立するなど、これら一連の動きからもトヨタがコンパクトカーを通して、クルマづくりの基本に立ち返ることを目的にしていることが窺えます。