【SUPER GT2017】第2戦富士で明らかになった真実。SUBARU BRZ R&D SPORTはタイヤにやさしい

しかし、決勝が始まるとストレートスピードの差は歴然で、徐々に順位を落としていってしまいます。もともと富士は苦手、と昨年から辰己監督が仰っていたBRZですが、気がつけば10位近辺の順位。

ここでBRZは起死回生の一発に挑みます。ピットインでのフロントタイヤ無交換作戦!トランスアクスル化してリアに移設したトランスミッションとスワンネック形状のリアウィングのおかげでリアのトラクションが充分にかかりフロントタイヤの負担が軽減された、とされるBRZならではの作戦です。

タイヤメーカーは違うとはいえ、グッドスマイル 初音ミク AMGが左フロントタイヤを2回もバーストするような過酷なレースでこの作戦は大丈夫なのでしょうか?

結論から言ってしまえば、順位こそ13位での完走となりましたが山内選手いわく「タイヤにはまったく不安は無かった」。R&Dの本島さんも「レースが終わってタイヤを確認したがフロントもリアもきれいなまま」であったとのこと。フロントタイヤ無交換でも充分に走ることは出きたようです。

レース後の辰己監督にお話を伺うと「トランスアクスルなどの改良点は功を奏している。次はフロントタイヤをもっと工夫して使うセットを考えてもいいと思う」としています。

リストリクターの吸気制限によるストレートスピードの低下のほかにも、燃料補給時の流量制限など、今年のJAF-GT勢に課せられた課題は大きいのですが、それをルールと飲み込んで更なるポテンシャルアップを図るSUBARUチームの姿勢には拍手を送りたい気持ちでいっぱいです。

そして今年のBRZはかなりタイヤにやさしいマシンに仕上がっていることは紛れも無い事実。次戦のオートポリスや第4戦のSUGOはコーナーリングセクション主体でアップダウンの多いコース。BRZにも勝機があることは間違いありません。

ここでポイントを稼いで、もともとSUBARUが強いとされる鈴鹿で大きくジャンプアップすることに期待します。

(写真・文:松永和浩)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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