愛車のボディを汚す「黄砂」、洗わずに放置するとどんな悪影響を及ぼすの?

日本で1年間に飛来する黄砂の量は、1平方キロメートル当たり1~5トンにもなるそうで、その粒子は0.5〜5ミクロン程度と細かく、過去には太平洋を横断し、北米やグリーンランドでも観測されたことがあるそうです。

黄砂の主成分は石英や長石などで、固くて角張った形状をしており、クルマのボディに付着した黄砂を布などで拭き取ると、塗面に細かいキズが付くので要注意です。

また、雨に濡れるとボディに固着し、一旦固まってしまうと、走行風程度では自然に落下しないので、黄砂が付着したら早めの洗車が必要となります。その際、自動洗車機の利用は控え、軽く手洗いするか、高圧洗車を利用するのが無難です。

さらに、黄砂には工業地帯上空を通過する際、大気中の汚染物質が付着している可能性が高く、放置しておくとシミの原因になるといいます。

忙しくて洗車する時間が無い場合は、雨が降る前に毛ばたきで軽く黄砂を掃っておくとよいでしょう。また、あらかじめボディ面にワックス塗布やコーティング処理を施しておくと、黄砂を除去し易くなるそうです。

ボディ色が黒や紺など暗色の場合は黄砂の付着が目立ちますが、白やベージュなどの明色の場合は逆に目立ち難いため、そのまま放置することが無いようにしたいものです。

Avanti Yasunori・画像:気象庁・環境省)

【関連リンク】

気象庁
http://www.jma.go.jp/jma/index.html

環境省
http://www.env.go.jp/air/dss/index.html

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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