2016年度の世界販売、5万台差でVWがトヨタから首位奪取か?

産経新聞によると、同期間におけるVWの世界販売は中国市場の好調に支えられ、約1,030万台(+3.5%)だったそうで、トヨタは主力の北米市場での伸び悩みにより、2016年歴年(1‐12月)に続き、年度販売でも約5万台の差をつけられているようで、これまでの首位のポジションをVWに明け渡す形になるようです。

ちなみに、中国は2009年に米国を抜いて世界最大の自動車市場に成長しており、昨年は2,800万台を超える新車が売れるなど、その市場規模は米国市場の約1.6倍、日本市場の約5.6倍にも達しています。

米トランプ政権が保護政策をとるなか、VWは世界販売の4割以上を中国市場で売り上げており、米国市場への依存度は僅か6%程度。

トヨタをはじめ、米国での販売が30%を超える国内自動車各社においては、中国が推進するEV、PHVなどの新エネルギー車普及政策に乗って、同市場でいかにシェアを拡大するかが、今後の世界販売を大きく左右することになりそうです。

Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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