世界の自動車各社が中国への電動車投入を優先するワケは?【上海モーターショー2017】

上海モーターショーが4月19日に開幕し、約1,000社が113車種のワールドプレミアを含む1,400台以上を出展しています。

中国では大気汚染が深刻なだけに、EVなど新エネルギー車159台が展示されるなど、ショーの目玉となっており、トヨタ自動車(以下トヨタ)も今年10月から3年間に渡って中国各地で実証実検を行う予定の燃料電池車「MIRAI」を出展。

中国には北京、上海、広州等の都市圏を中心に5ヶ所の水素ステーションが存在しており、同社でも中国における研究開発拠点「TMEC」内に江蘇省で初となる水素ステーションを建設を予定しているそうです。

 

トヨタは現在、現地製のハイブリッドユニットを搭載した「カローラHV」「レビンHV」を2015年10月から販売しており、PHVモデルを2018年に導入予定で、EVについても現地での部品調達により、数年内の市場導入を目指す模様。

一方、ホンダは新型SUV「CR-V HYBRID」をワールドプレミアしました。同社はPHVの投入時期を2年前倒しして2018年に投入予定で、トヨタ同様、FCVの導入についても検討しているそうです。

今後も電動化に向けた商品の投入を加速させるそうで、2018年には中国専用モデルとなる新型EVの発売を予定しており、2030年を目処に世界販売の3分の2を電動車両に置き換える計画。

また日産も2018年以降に「日産」や「インフィニティ」、「ヴェヌーシア」ブランドでEVを本格投入する考えのようです。

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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