新世代プラットフォームを得た新型は旧型からどのように進化したか?【新型スバルXV試乗】

さて、新型XVの2.0リッターエンジンはガソリン直噴となっていますが、体感できる加速性能については互角。むしろ出足の鋭さでは旧型に軽快な印象もあったりします。旧型では225/55R17だったタイヤサイズが新型で225/55R18と大径になっていることも影響しているのかもしれません。

とはいえ、CVTの変速比幅は新型が3.600~0.512とロー側も含めてワイドレシオになっていますし(旧型は3.581~0.570)、さらに最終減速比についても新型は3.900(旧型3.700)と低めにしてありますから、きっちりと対応してあります。

日常的な走りにおける加速感の違いというのは味付けの部分も影響しますが、今回は試せなかったアクセル全開での絶対性能では新型のほうが有利といえそうです。もっとも、燃費性能については新旧で同等であり、パフォーマンスにおいても圧倒的な違いがあるというレベルではないという印象です。

SUBARU XVのフルモデルチェンジでは、シャシーの大幅な進化がトピックといえそうです。

●SUBARU XV 2.0i-S EyeSight 主要スペック
車両型式:DBA-GT7
全長:4465mm
全幅:1800mm
全高:1595mm(ルーフレール装着車)
ホイールベース:2670mm
車両重量:1440kg
乗車定員:5名
エンジン型式:FB20
エンジン形式:水平対向4気筒DOHCガソリン直噴
総排気量:1995cc
最高出力:113kW(154PS)/6000rpm
最大トルク:196Nm(20.0kg-m)/4000rpm
変速装置:CVT
燃料消費率:16.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:225/55R18
メーカー希望小売価格(税込):267万8400円
※ルーフレールとシャークフィンアンテナのメーカーオプションは5万4000円

(写真:SUBARU/門真 俊 文:山本晋也)

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この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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