創立60周年を迎えたスバルの富士重工業、てんとう虫から発売2週間で月間目標台数の10倍を受注したXVハイブリッドまで!

1917年に創設された中島飛行機研究所を祖とする富士重工業。その後、中島飛行機、富士産業を経て、1953年7月15日に5社が集結して富士重工業が設立されました。ちなみに、スバルのエンブレムである「六連星(むつらぼし)」は、富士工業、富士自動車工業、大宮富士工業、東京富士産業、宇都宮車輌の5社に、富士重工業を合わせた6社から由来しています。

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1958年には航空機事業で国産初のジェット練習機T1の初飛行に成功し、自動車事業では「てんとう虫」の愛称で親しまれた、日本初の国民車といえるスバル360を発売。

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その後は、国産初の本格FFの「スバル1000」、国産初の量産AWD「レオーネ」、ステーションワゴンブームを巻き起こした「レガシィ」など多くのスバリストに愛されてきた名車を送り出してきたのはご存じのとおりです。

最近のスバルでは「アイサイト」のヒットも目を引きますが、やはりボクサーエンジン(水平対向)とシンメトリカルAWDによる低重心でバランスに秀でた走りこそ身上。

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スバル初のXVハイブリッドは、6月24日〜7月7日までの2週間で月販目標台数の10倍を上回る5580台を受注し、好調なスタートを切りました。

アイサイト装着率は9割を超え、AWDによる安定感や安心感の高さ、燃費一辺倒ではない走りなどが支持されている要因といいますから、スバルはスバルらしさを追求することが生きる道なのでしょう。

ただ、日本市場で4割近くも占める軽自動車の企画・生産から撤退してOMEに切り替え、最近の新型モデルも北米を見据えてかやや大型化している傾向がありますから、日本市場にマッチしたダウンサイジング系モデルが増えるとよりファンは増えるのではないでしょうか。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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