駆動方式を変更し軽自動車の分岐点となった、2代目スバル・レックス【SUBARU誕生カウントダウン特集・富士重工の名車】 

1981年に登場した2代目のスバル・レックスは、スバル・360、R-II、初代レックスと約20年も受け継がれてきたRRの駆動方式ではなく、現在でも主流となっているFF方式に変更されたことが特徴です。この結果ホイールベースが長くなり、室内空間とラゲージ容量が広くなりました。

女性ユーザーの増加により4ナンバー・ボンネットバン(3ドアハッチバック)のスバル・レックスコンビも設定されました。スペース効率の良いFF方式と相まってレックスコンビは業界初の通販モデルが登場するなど爆発的なヒットとなりました。

デビュー当時のレックスコンビに搭載されたエンジンは544ccの直2SOHC。最高出力は31ps、最大トルクは4.4kg-mを発生します。

1983年にはシフトノブ内の赤いスイッチで切り替え可能な4WD車を追加。そしてコンビのFF車にターボモデルを設定し、軽自動車初のフロントベンチレーテッドディスクブレーキを採用しました。

1984年のマイナーチェンジでエクステリアを変更するとともに4WDターボ車を設定。また、助手席回転シート車をラインナップするなど幅広いターゲットが満足できる充実したラインアップを誇りました。

(萩原文博)

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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