進化というより「深化」だと評される新型CX-5。目立って大きな変化のないボディで、ユーザーにどれだけインパクトを与えることができるのか。チーフデザイナー・インタビューの後半はボディサイドからインテリアまでを聞きます。
── 後編はボディサイドからお聞きします。先代とは異なり、キャラクターラインは後へ長く引かれましたが、いっそのことリアからのラインと1本にまとめる案はありませんでしたか?
「トライはしました。ただ、それをやってしまうと味わいを伴わない、単にシンプルなだけの表現になってしまう。それはマツダの考えるシンプルとは異なるんですね」
── ウインドグラフィックの形状に大きな変化は感じませんね
「グラフィックの形自体は大きく変えていません。Aピラーを35ミリ後ろに引いてはいますが、CX-5らしさの継承としてニュアンスは変えなかった。ただ、太さに変化を付けたクロームを使うことでスピード感、抜けのよさを出しています。ウインド外周を囲わず、後端で止めることでよりその効果が期待できます」