先代の若々しさから「大人の上質」へ。マツダ・CX-5の新しい魂動デザイン(前編)

新世代商品群の第2シーズンとなる新型CX-5。注目の「魂動」デザインは今回どのように進化したのか。チーフ・デザイナーへのインタビュー、前半はコンセプトからボディ前半までを伺います。

── まず全体のお話から伺います。CXシリーズは国内外で3、4、9と続き、デザインの傾向も進化していますが、その流れはデザイン部で共有されているのでしょうか?

「育て方のガイドラインのようなものはありません。新型のコンセプトはリファイン&タフネスですが、順番というより、そうした車種ごとのキャラクターを重視しています。また、初代のユーザーさんと歩んだ数年間がありますから、その成長をどう表現するかですね」

── 「魂動」が動物の躍動感を示すのであれば、新型はよりエモーショナルナな方向もあり得たと思いますが

「先代はマツダの新世代商品のスタートとして、いわば若々しい躍動感を意識しました。それが比較的「線」による表現であったのに対し、より「面」の美しさを見せることによるエモーショナル、あるいはブランドの上質感を出そうと考えました」

この記事の著者

すぎもと たかよし 近影

すぎもと たかよし

東京都下の某大学に勤務する「サラリーマン自動車ライター」。大学では美術科で日本画を専攻、車も最初から興味を持ったのは中身よりもとにかくデザイン。自動車メディアではデザインの記事が少ない、じゃあ自分で書いてしまおうと、いつの間にかライターに。
現役サラリーマンとして、ユーザー目線のニュートラルな視点が身上。「デザインは好き嫌いの前に質の問題がある」がモットー。空いた時間は社会人バンドでドラムを叩き、そして美味しい珈琲を探して旅に。愛車は真っ赤ないすゞFFジェミニ・イルムシャー。
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