絶版車「ハコスカGT-R」が超リアルなスケールカーで登場!

1969年に日産自動車(以下日産)が3代目スカイラインをベースにした4ドアセダン「日産スカイライン(PGC10)2000GT-R」を発売しました。

美しいエクステリア・デザインに加え、角ばった「ハコ」のような外観から「ハコスカGT-R」として、特にクルマ好きの間では現在も変わらぬ人気を維持しています。

翌年(1970年)にはスカイラインのマイナーチェンジに合わせて、2ドアHT(ハードトップ)が追加され、「日産スカイラインHT(KPGC10)2000GT-R」が誕生。

セダンではコーナーを苦手としていましたが、HTでは全長を65mm、W/Bを70mm短縮したことで、車両運動性能が飛躍的に向上しました。その証拠にレースでは向かうところ敵無しとなり、50連勝という金字塔を打ち立てるなど、戦闘力が増しています。

当時のレーシングマシン「日産R380」に搭載されたエンジンをベースにした最高出力160ps/7,000rpm、最大トルク18.0kgm/5,600rpmを発生する2.0L直6「S20型」エンジンを搭載。

HTモデルの車両サイズは、全長:4,330mm、全幅:1,665mm、全高:1,385mm、W/B:2,570mmで、車両重量は1,100kg。最高速度は200km/h、0-400m加速が15.6秒となっています。

発売時の車両価格は154万円。当時の大卒初任給と比較すると、ほぼ現行モデル並みの価格帯であったことが窺えます。

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる