ハスラーやスペーシアなど、スズキから新しい人気車種が次々に登場するなか、新しいワゴンRは変化を求められたといいます。では、その変化の内容とは何か? 担当デザイナーにインタビューを行ないました。前半はコンセプトからフロントを中心に話を聞きます。
── まず、今回6代目を開発するにあたって、ユーザーや営業サイドなどからの要望はあったのですか?
「はい。実は先々代のデザインが好評で、先代はそれを踏襲したものでした。なので、今回はそろそろ変化が欲しいとの声が多かった。もちろん、ワゴンRらしさはキッチリ守った上で、という声ですね」
── 新型の造形上のテーマは何でしょう?
「バーサタイル=万能性です。前2世代はかなり乗用車的な表現で「ワゴン」のイメージが少し薄かったと感じます。そこで、流行のエモーショナル方向とは違う、機能としっかりリンクするような表現を考えました」