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■燃費がすごい人気のミニバンはこれだ!
ガソリンエンジンとモーターを組み合わせて、高出力と低燃費を両立するハイブリッドシステム。1997 年に登場したトヨタプリウスに世界初搭載され、その後はミニバンをはじめ、SUVなど、さまざまな車種に採用されています。
搭載されているハイブリッドシステムも、各メーカーそれぞれ特徴が現れています。ここでは最新のハイブリッドミニバンの中から2022年の新車販売台数ランキング上位5車種を紹介します。
●トヨタ アルファード/ヴェルファイア
2021年の年間新車販売台数、9万5049台で第4位となったのがトヨタ アルファードです。文字通り日本で最も売れているミニバンとなっています。ちなみに兄弟車のヴェルファイアは圏外となっています。
アルファードはエントリーモデルの2.5X 8人乗り2WD車でも359万7000円という高額車ながら、年間で10万台近くも売れている大ヒットミニバンなのです。
アルファード/ヴェルファイアは2.5L直列4気筒DOHCエンジン+モーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載し、システム合計最高出力197ps(145kW)。そしてWLTCモード燃費は14.8km/Lと高出力と低燃費を両立させています。
駆動方式はE-Fourと呼ばれる電気式4WDシステムを採用しています。フロントモーターとは独立し、後輪を自在に駆動させる専用のリアモーターを設定し、全開加速や雪道などの滑りやすい路面などで操縦安定性を確保します。
アルファード/ヴェルファイアハイブリッドの車両本体価格は461万3000円~775万2000円となっています。
●トヨタ ヴォクシー/ノア
トヨタ ヴォクシー/ノアは2021年、モデル末期ながら、ヴォクシーが7万85台を販売し、年間新車販売台数で第9位。ノアは4万4211台で第18位。ミニバンでは第2位となりました。
ヴォクシー/ノアは2022年1月13日にフルモデルチェンジを行い、新型が登場したばかりです。先代モデルは標準モデルが5ナンバー、エアロパーツ装着モデルが3ナンバーでしたが、GA-Cと呼ばれるTNGAプラットフォームを採用した新型は全幅1730mmで、全車3ナンバーとなります。
搭載される1.8L直列4気筒エンジンのハイブリッドシステムも新世代となり、すべての電動モジュールを刷新。モーター&バッテリーの高出力化とシステムの高効率化により、ミニバンにおいても心地よい加速と優れた燃費性能を高次元で両立。燃費性能はWLTCモードで22.0~23.4km/Lを実現しています。
新型ヴォクシー/ノアの駆動方式は、ガソリン車だけでなくハイブリッド車でも、2WDに加えて4WDを選べるようになったのが特徴。最新のハイブリッド技術を継承した新型電気式4WDのE-Fourを採用。モーター出力向上により4WD作動領域や後輪へのトルク配分を拡大させたことにより、コーナリング中の前後輪トルク配分を最適に制御し、操縦安定性を高めたほか、後輪のトルクを上げたことで、降雪時や雨天時における登坂発進時の安心感も向上しています。
運転支援システムは、機能向上した最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を採用。「歩行者の横断」「飛び出してくるかもしれない」など、運転の状況に応じたリスクの先読みを行うことで、歩行者や自転車、駐車車両に近づきすぎないようにステアリングとブレーキの操作をサポートする「プロアクティブドライビングアシスト」をトヨタ車で初採用しています。
ヴォクシーハイブリッドの車両本体価格は344万円~396万円。ノアハイブリッドの車両本体価格は305万円~389万円となっています。乗車定員はグレードによって7人乗りと8人乗りを用意しています。
●ホンダ フリード
5ナンバーサイズのコンパクトなボディに3列シートをレイアウトしているのがコンパクトミニバンです。このカテゴリーでシエンタと熾烈な販売競争を行っているのが、ホンダ フリードです。2021年の新車販売台数では6万9577台を記録し、第10位、ミニバンで第3位にランクインしています。
2代目となる現行型フリードは2016年9月に販売開始、2019年にマイナーチェンジを行い、クロスターというSUVテイストのグレードを追加しました。搭載するハイブリッドシステムは1.5L直列4気筒DOHCエンジン+電気モーターを組み合わせ、ミッションは7速デュアルクラッチシステムを採用しています。
WLTCモード燃費は2WD車が27.4~28.0km/L、4WD車は26.0km/Lを実現。駆動方式は2WDと4WDを用意しているのが強みといえるでしょう。グレードはハイブリッドGホンダセンシングとハイブリッドクロスターホンダセンシングの2種類。乗車定員は6人乗りを中心にハイブリッドGホンダセンシング2WD車に7人乗りを用意しています。
カスタムカーのモデューロXを設定しているフリードハイブリッドの車両本体価格は256万1900円~304万400円です。
●日産 セレナ
2021年の新車販売台数で第11位、ミニバンで第4位となったのが、2016年8月に登場した現行型の日産 セレナです。先進安全装備のプロパイロットを採用し、高速道路などの走行時にアクセル、ブレーキに加えてハンドル操作もシステムが行ってくれドライバーの疲労を軽減してくれます。
デビュー当初、搭載するパワーユニットはスマートシンプルハイブリッド(S-ハイブリッド)と呼ばれる2L直列4気筒DOHCエンジンと、出力が1.9kW(2.6ps)という小出力のモーターを組み合わせたシステムのみでした。そして2018年2月にe-POWER搭載車を追加します。
e-POWERとは搭載する1.2L直列3気筒ガソリンエンジンで発電を行い、その発生した電気でモーターを駆動させ走行するシリーズハイブリッドシステムのこと。エンジンでの走行はできませんが、電気自動車のような発進時からスムーズな加速と高い静粛性が特徴です。
駆動方式はe-POWERは2WDだけですが、スマートシンプルハイブリッドは4WDも選べます。燃費性能はスマートシンプルハイブリッドが11.8~13.2km/L。e-POWERは17.2~18.0km/Lとなっています。
オーテックというカスタムモデルも設定するセレナの車両本体価格は257万6200円~419万2100円です。
●トヨタ シエンタ
2021年の新車販売台数で第13位、ミニバンで5位となったのがトヨタ シエンタです。シエンタはトヨタのミニバンの中で最もコンパクトなモデルながら、優れたパッケージングと使い勝手の良いスライドドアを採用し、2015年7月の販売開始以来ロングセラーモデルとなっています。
シエンタに搭載されるハイブリッドシステムは1.5L直4DOHCエンジン+モーターを組み合わせたもので、WLTCモード燃費は22.8km/Lを実現。ハイブリッドシステム用のバッテリーをセカンドシート下に搭載することで、低床&フラットフロアが可能となりました。
フリードに対抗すべく、2列シート仕様のファンベースを追加しましたが、シエンタのハイブリッド車は駆動方式が2WDのみということもあり、新車販売台数に差が付いています。
乗車定員は3列シート仕様が7人乗りで、シエンタハイブリッドの車両本体価格は227万7200円~258万円です。
(文:萩原文博、写真:トヨタ自動車、萩原文博)
※この記事は2022年1月14日に再編集しました。
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