気分はセレブ!? 高級ホテルなみの豪華さを誇る国産ミニバン5車種

■プレミアム国産ミニバンの価格順ランキング

ミニバンといえば、ひと昔前ならリーズナブルなファミリーカーのイメージが強かったのですが、最近は豪華装備の高級ミニバンも数多く登場しています。

人気の高級ミニバンおすすめ5車種
プレミアム国産ミニバンを価格が高い順に紹介

特に国産車のミニバンには、近年ハイクラスな装備を持つモデルも人気で、輸入車に負けない豪華な雰囲気を誇ります。

もちろん、価格もそれなりに高いのですが、それでも1000万円以下で購入できるのも魅力。

ここでは、そんなセレブ気分を満喫できる(?)「いつかは乗りたい」高級志向の国産ミニバンを価格が高い順に紹介します。

●日産・エルグランド

今回紹介するモデルの中で、最上級グレードが最も高いのが、日産の大型ミニバン「エルグランド」です。

メッキグリル付きの迫力あるフェイスに、全長4965mm×全幅1850mm×全高1815mmの大柄な車体を持ち、7人/8人乗りが可能な3列シートを備える高級モデルです。

人気の高級ミニバンおすすめ5車種
日産・エルグランド

そのエルグランドの中でも、特に価格(税込)が高いのが「VIPパワーシートパッケージ」というグレードで、2WDが759万3300円、4WDは789万300円です。

このグレードは、日産のカスタマイズブランド「オーテック」が施した特別仕様「VIP」がベース。元々の3列シートを2列シートに変更するなどで、より広く、より贅沢に過ごせる室内空間を実現したエグゼクティブ向け仕様です。

前後シートは本革張りで、カラーはギャザー付きのブラックとホワイトが選択可能。電動で前後にスライドする2列目シートを元々の3列目があった場所まで下げれば、飛行機のファーストクラスも真っ青のゆったりとしたスペースが生まれます。

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エルグランドVIPパワーシートパッケージの内装

脚を載せられるオットマンや中折れシートバックなども装備するほか、専用の読書灯、助手席ドア・オートスライドドア連動ステップ、ツインサンルーフなども採用。セレブなどが乗るリムジンにも十分使える豪華さです。

しかも、このグレードが搭載するパワートレインは、最高出力280psを誇る3.5L・V型6気筒エンジン。どんな道でも快適かつ余裕の走りを味わえるのも魅力です。

●トヨタ・アルファード

お次はトヨタが誇る大型ミニバンの「アルファード」。こちらも7人/8人乗りの3列シートを備えた高級モデルで、このジャンルでは最も売れているクルマです。

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トヨタ・アルファードのエグゼクティブ・ラウンジS

現行の3代目モデルは2015年に登場、2017年のマイナーチェンジで大型フロントグリルが印象的な今のデザインに変更されています。

ラインナップには、2.5L・4気筒ガソリン車、2.5Lエンジンと組み合わせたハイブリッド車、3.5L・V型6気筒ガソリン車を用意。また、2WD(FF)仕様と4WD仕様も設定します。

そのアルファードの中で、最も価格(税込)が高いのが、最上級グレード「エグゼクティブ・ラウンジS」のハイブリッド4WD車で、775万2000円。また、3.5Lガソリン車の同グレードも742万1000円となかなかの価格です。

このグレードは、極上の室内空間を持つ「エグゼクティブ・ラウンジ」をベースに、外装により迫力と高級感を演出するエアロ仕様です。

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アルファード エグゼクティブ・ラウンジSの内装(出展:「トヨタ自動車」公式ウェブサイト)

特徴は、まず、上質な肌触りのプレミアムナッパ本革シートを備えること。特に、セカンドシートは、ゆとりあるサイズで極上の心地よさを実現。電動で前後140mmの伸縮調整が可能なパワーオットマンも装備し、伸ばした脚をゆったりと受けとめてくれます。

ほかにも、格納式テーブルなどの加飾には工芸品のような味わいが魅力の3D木目調パネルや金属調素材をあしらうことで、その名の通り高級ラウンジにいるような雰囲気も演出します。

また、サードシート使用時もシンプルなスイッチ操作でスムーズな乗降ができるなど、使い勝手も満点。2021年4月の一部改良では、後席からの視界を広げる可倒式の助手席ヘッドレストも追加されています。

●トヨタ・グランエース

アルファードより大型の高級モデルとして、2019年11月に登場したトヨタ「グランエース」も上質な室内空間、静粛性や走行安定性などが魅力のモデルです。

人気の高級ミニバンおすすめ5車種
トヨタ・グランエース

輸出用のハイエースがベースですから厳密にいえばワゴンですが、全長5.30m・全幅1.97mという圧倒的存在感を持つ車体は、上質かつ快適な移動空間としての豪華装備が満載です。

エンジンには、2.8L・直列4気筒ディーゼルのみを設定し、駆動方式もFRのみ。グレード構成もシンプルで、4列8人乗りの「G」と、3列6人乗りの「プレミアム」を設定。

そのうち価格(税込)がより高いのは、最上級グレードのプレミアムで650万円。もっとも、その下のGでさえ620万円ですから、どちらもかなりいいお値段であることは変わりません。

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グランエース、プレミアムの内装

特に、プレミアムは、長さ3290mm・幅1735mmものゆとりある室内空間に、より快適さを追求した装備を持つことが魅力です。

大きな特徴は、2列目ならびに3列目の4席に、ゆったりとくつろげる専用のエクゼクティブパワーシートを採用していること。

各シートが、まるで1人掛けソファのような座り心地の良さを持つことはもちろん、ロングスライド機構やパワーリクライニング機構、パワーオットマンなどを搭載。さらに、快適温熱シート、格納式テーブルなど、利便性や快適性の良さを追求した装備を誇ります。

まさに、後席で極上のおもてなしが受けられるクルマが、グランエースのプレミアム。一度は座ってみたい1台です。

●トヨタ・ヴェルファイア

アルファードの兄弟車「ヴェルファイア」も、贅沢な内外装が魅力のモデル。元々は、多くのグレードを持っていたモデルですが、2021年4月の一部改良で、グレード体系が見直され、現在は「ゴールデンアイズⅡ」のみを設定します。

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トヨタ・ヴェルファイアのゴールデンアイズⅡ

このモデルには、2.5Lガソリン車と2.5Lハイブリッド車があり、ガソリン車は2WD(FF)と4WD、ハイブリッドは4WDのみを設定。価格(税込)はガソリンの2WDで424万円、最も高いのはハイブリッド4WD仕様の508万8400円。全グレードが3列シート7人乗り仕様となります。

外観は、ゴールド加飾を施したヘッドランプ、漆黒メッキ加飾のフロントグリルやLEDフロントフォグランプモール、バックドアガーニッシュ、リヤランプガーニッシュなどを採用。ゴールドをアクセントとすることで、特別感を演出した仕様となっています。

内装では、シートにパーフォレーション(一定間隔に開けられた打ち抜き穴)加工を施したスエードと、合成皮革を組み合わせた専用表皮を採用。2列目には、最大830mmの超ロングスライドか可能なリラックスキャプテンシートも採用します。

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ゴールデンアイズⅡの運転席

このシートは、シンプルなレバー操作でシートを中央寄りに横スライド後、後端までスライドさせると、ゆったりと脚を伸ばしてくつろげるリビングのような広い空間が生まれるのが特徴。

ほかにも、マニュアル式オットマン、無段階調整が可能な回転式アームレストなども装備し、豪華でリラックスができる室内空間を演出しています。

●日産・セレナ

最後は、日産のミドルサイズミニバン「セレナ」。このモデルには、2.0Lガソリンエンジンで駆動し、発進や加速時などにモーターが駆動力をアシストするスマートシンプルハイブリッド車と、1.2Lガソリンで発電しモーターで駆動するシリーズハイブリッドのe-POWER車を設定。

人気の高級ミニバンおすすめ5車種
日産・セレナ オーテック

スマートシンプルハイブリッドのエントリーグレード「X」であれば価格(税込)257万6200円ですが、e-POWER車の最上級グレード「e-POWERオーテック・スポーツスペック」はその約1.6倍、419万2100円となります。

このオーテック・スポーツスペックとは、前述した、日産のカスタマイズブランドであるオーテックが手掛けた特別仕様「セレナ オーテック」のスポーティバージョンです。

セレナ オーテックは、同ブランド車共通のドットパターンをより強調させたフロントグリルや、色にこだわって開発した専用ブルーに輝くシグネチャーLEDなどを装備したモデルです。

人気の高級ミニバンおすすめ5車種
セレナ オーテックの内装

インテリアでは、柔らかな手触りを持ち、体を優しくサポートするレザレットをシート地に採用。ハンドルやシートなどにはブルーを配し、ピラーや天井色はブラックに変更するなどで、インテリア全体をブルーとブラックでコーディネート。高級感のあるエレガントな空間に仕上げています。

人気の高級ミニバンおすすめ5車種
セレナ オーテック・スポーツスペックは専用ボディ補強でハンドリングや乗り心地などを向上

スポーツスペックでは、それをベースにサスペンション、ボディ剛性、電動パワーステアリングをチューニングし、よりシャープでリニアなハンドリング、優れた高速安定性と上質な乗り心地を両立した仕様です。

つまり、内外装に加え、走りにもプレミアム感を持たせた仕様ということですね。

ちなみに、同グレードは、スマートシンプルハイブリッド車にも設定があり、こちらの価格(税込)は368万2800円です。

(文:平塚直樹

この記事の著者

平塚 直樹 近影

平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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