新型フォルクスワーゲン・ティグアンの動力性能、乗り心地などの走りは?

全長4500×全幅1840〜1860mm×全高1675mmというサイズで、1540kgという車両重量ですから、1.4LのTSIエンジン+6速DSGというパワートレーンでどれだけ走るのか気になるところ。

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150ps/5000-6000rpm、250Nm/1500-3500rpmという数値以上に力強く、2人乗車+少し多めの荷物程度であれば首都高速で流れをリードすることも容易でした。さらに、ドライビングプロファイル機能(Highline、R-Lineに標準)を「スポーツ」モードにすれば、より速さを引き出せます。

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それでもスポーツ系(モンスター系)SUVのようなサイズと重量感を無視したような加速感まではなく、サイズ的にちょうどいい動力性能といえます。

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加速性能とともに気になっていたのが乗り心地。「MQB」を使うパサート(ヴァリアントやGTE含む)は、タイヤサイズや銘柄によって多少異なるものの、やや跳ねるような硬めの乗り味。荒れた路面では揺すぶられるようなシーンも散見されます。パサートの例では、「MQB」は重量的にもゴルフ(ヴァリアント)までの重さが適任なのかなと認識していました。

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新型ティグアンは19インチ(255/45R19)を履く「R-Line」でも想定よりもフラットライドで、突き上げも想定していたよりも感じさせません。もちろん、フォルクスワーゲンらしい硬質な乗り味ではあるものの、少なくてもパサートのように「関節」が硬いような足まわりからくる無骨な揺れが抑えられています。

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18インチ(235/55R18)を履く「Highline」に乗り替えると、「R-Line」で若干感じられた横揺れがさらに小さくなり、マンフォールや首都高速のジョイント部など、大きめの凹凸を乗り越えた際のショックも小さいのが印象的。

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フットワークはサイズと重量なりで軽快とは言えませんが、コーナーでのロール感も適度に規制されていて、SUVにありがちな不安感を抱かせません。直進安定性の高さもフォルクスワーゲンの期待を裏切らない仕上がり。

居住性と積載性が向上した新型ティグアンは、ファミリーから道具を満載するような趣味人まで幅広い層を満足させてくれそうです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久、塚田勝弘)

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この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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