クリッカーオブザイヤーも受賞した日本における昨年の新型車ナンバーワンといって間違いないスバル・インプレッサですが、私自身も含め。多くの人が2リッターモデルにしか乗っていないのが現状でした。
というのも、1.6リッターは昨年末からの生産で、年明けくらいからそろそろディーラーに並び始めたかな、という状況で、我々報道陣にも試乗車は用意されていなかったのです。
インプレッサを選ぶ上で、ある意味もっとも気になる、そのインプレッサの1.6リッターモデルに北海道で試乗するチャンスに恵まれました。
試乗コースは一般道、雪道、そして一区間ですが高速道路と、気になる部分では乗ることができました。
まず、当たり前ですが2リッターと同じグローバルプラットフォームを使用している乗り味には振動、騒音、乗り心地とも、ひとクラス上の感覚、いや、2リッターよりひとクラス下ですからふたクラス上の感覚を味わうことができます(ただし、試乗車はスタッドレスタイヤのブリヂストン・ブリザックを装着)。
基本性能の高さに加え、効果的な遮音が効いていることもあり、スバルブランドの中で末っ子と言える立場なのに最上級と肩を並べる上質さを1.6リッターも持ち合わせています。
では、一番差が出る動力性のについてはどうでしょう?
いわゆる街中、平らな場所ならば不平も不満も出ることはないでしょう。ふわりと踏めばじわりと動き出すリニアリティはもちろん、アクセルに応じたパワーもトルクも気持ち良く引き出すことができます。
ですが、ちょっとスピードが乗るようなバイパスの上り坂での発進や追い越し、高速道路での合流や巡航速度からの追い越しなどでは、「余裕でこなせる」わけではないのも事実。
例えば、そういうシーンでトラックを追い越せないとか、他の流れより遅れてどうしようもない、とかいったことはまったくありません。十分に踏み込めばリードできます。