【クリッカーオブザイヤー2016】スバル・インプレッサを10点としたワケ

本音は「18インチ装着車は微少な揺れを常に伝える」、「高速域の直進安定性はVWゴルフの域には到達していない」、「CVTではなくATもしくはMTがあれば」などの突っ込み所もありますが、動的質感は日本車の念願であった欧州Cセグメントに追いついていて、静粛性の高さや実用車にふさわしいナチュラルなハンドリングは十分に満足できます。

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さらに、安全装備も1.6L車でも抜かりはなく(トルクベクタリングのぞく)、先代よりも価格は多少上がったのも十分に納得できるところ。車両価格250万円出すならゴルフTSI Trendline(249万円)よりもインプレッサの方が装備は充実、価格もお得。

安心・安全で実用的なCセグメントとして欧州勢を含めても選ぶ価値は、マツダ・アクセラかインプレッサかというところ。

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好みが分かれるデザインはインプレッサに限らずで、個人的には、実直過ぎる感もあります。それでも、相手がモデル末期とはいえベンチマークとしたVWゴルフも基本的には質実剛健な実用車。これからのさらなる熟成を期待させる存在です。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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