ミラーレスに死角? 高齢ドライバーには危険か、モニター式後方視界に思わぬ欠点

50歳を超え、すでに老眼が始まっている者にとって、前方の少し遠くを見ていて、さっとルームミラーを見た時に近くのモニターにピントを合わせる速度がやや追い付かない状況です。

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鏡の場合はどうでしょう。鏡を通して見ているものというのは、鏡にピントを合わせているのではなく、鏡の向こうの物体までの距離にピントを合わせます。写真に詳しい人ならご存知ですよね。

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前方のやや遠くと、後方のやや遠くは、それほどピント距離に差がなかったのです。運転中のコンマ何秒という時間はハッとするのに十分な時間だし、目の疲労にも繋がりそうです。

これは手前を近距離としてピントを合わせる遠近両用メガネでは上方を見上げるルームミラーには有効でないかもしれません。

モニター式ミラーは、前述の他に、夜間でもかなり視界を確保できる、アウターミラーなら空力やデザインへの好影響などメリットは十分にあるはずです。さらには車両の周囲を監視するカメラは今後増えていくはずなのでそれを使わないのももったいない。自分も含め、言うまでもなく増えゆく高齢ドライバーのためにも、なにかしら将来の解決策に期待したいところです。

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(clicccar編集長 小林 和久)

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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