飛んで跳ねてドリフトして転がって……ラリーゲームの歴史を振り返る【後編】

■リチャード・バーンズ・ラリー(2005年)

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コリン・マクレーの後を継ぐようにスバルのエースドライバーとなったリチャード・バーンズが監修したラリーゲームです。

グラフィックは先に紹介したWRCシリーズと比較すると見劣りしてしまいますが、先行車と後続車で路面状況の変化にともなう細かい挙動が異なったり、非常にシビアなダメージ表現(例えば、ジャンプで鼻先から着地してしまうとラジエター破損からエンジンに深刻なダメージを与えてしまう)といった、ゲームというよりシミュレーター要素が詰まっている作品です。

PC版ではファンメイドのクルマやコースなどを追加することが可能で、発売から11年経過した現在でも非常に人気があります。

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■DiRT1〜3(2007年〜2011年)

「コリン・マクレー ザ・ラリー」を開発したCodemasters社が「ラリー」ジャンルをすべて詰め込んだゲームがこの「DiRT」シリーズ。PS3/Xbox 360世代のゲームになったので段違いにリアリティになりました。土煙もより濃く長くコースに留まったり、マシンの挙動もリアル寄りにセッティングされています。

WRCのような一般的なラリーコースだけでなく、600馬力近いハイパワーマシンが短い特設コースを複数台同時に走って1位を目指すラリークロス、ピックアップトラックとバギーで周回コースでライバルと競うレースもあります。

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「DiRT 2」は、プレイヤーがトレーラーハウスで世界中を転々するドライバーとしてエクストリームスポーツの祭典「X Games Rally」にライバル(トラビス・パストラーナやケン・ブロックといった実在のドライバーと)とともに挑んだり、徹底的なカスタマイズをしたモンスターマシンを操って最速タイムを叩き出すタイムアタックモードが用意されています。

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「DiRT 3」からはケン・ブロックが監修し、彼が実際にラリーで走行させていたモンスター×DCシューズカラーのフォーカスWRCや、スーパードラテク映像「Gymkhana 3」で登場したフォード・フィエスタを操ってトリックを決めたりする「Gymkhana」モードが追加実装されました。

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すべてのタイトルを購入して遊び倒しましたが、どれもこれも優れている点があって優劣つけるのはとても難しい、飽きが来ない面白いシリーズです。

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