【新型スバルインプレッサ公道試乗】広い室内で乗り心地良く、燃費14.8km! 進化は本物だった

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インプレッサを選ぶにあたって大きな動機となりそうなアイサイトですが、新型インプレッサにはもちろん、最新のEyeSightバージョン3が搭載されています。万が一の緊急ブレーキはありがたいことに試すことはありませんでしたが、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)は、渋滞から高速まで有効なのはもちろんですが、さらに進化して追従時の割り込みに対する反応が実に素直になった気がします。左右の交通状況もその二つの目で見てくれているんだろうなと感じます。前車に追い付いた際の原則も秀逸。少なくとも国産車の中ではトップレベルでしょう。

個人的には前走者が比較的速い加速で速度を上げた場合の追従が「もう少しアクセル開けてくれてもいいのにな」と感じるシーンはありましたが、安全方向に振ったセッティングなのでしょうね。ちなみに一般的に輸入車はそれが人の感覚に近いと思います。

そうこうしているうちに、新型インプレッサは東京インターに到着。ここまでの燃費は14.8km/L。カタログに載っているJC08モード燃費が15.8km/Lですので、高速メインとはいえ、まずまずではないでしょうか。

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これで価格は旧型と装備などを同じに揃えると同価格帯となっているのは素直にエライなーと思います。

この試乗車が車両本体価格259.2万円。これにはアイサイトはもちろん、エアバッグは運転席+助手制+歩行者保護+運転席ニー+サイド+カーテンに設定され、前席左右パワーシートなどが標準装備で、メーカーオプションのリヤビークルディテクションとハイビームアシストのパックが5.4万円です。

発表された時点で予約台数は6000台と言われていましたので、現在はさらに増えていることでしょう。すでに予約した人には安心して下さい!と言える仕上がりだったとお伝えします。

(文・写真:clicccar編集長 小林 和久)

追記:結局、酔うことなく原稿を仕上げられたのも乗り心地の良さの証かもしれません。

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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