車の進化というのは、いろいろなきっかけで実現していくものです。とりわけバブル経済の時期は、いろいろな物事が大きく進化、あるいは変化した時代でもありました。いずれにしても、それらすべては現在の糧になっていることも間違いありません。
バブル経済の真っ最中に設計された7代目カローラには、カタログモデル(GT、SE-G、SE-L(後にSEリミテッドに改名)グレード)にオートエアコンが標準装備されました。
今となっては、なんでそんなことが話題に? と思われますが、快適装備の技術が発展途上であって当時では車へのエアコン装備が常識化してきた時代で、オートエアコンというものは上級装備であり、非常に憧れたものでした。
そんな時期にトヨタはカローラの上位3車種にオートエアコンを標準化したのです。
さらに、標準装備となった3つのグレードオートエアコンのコントロールパネルのデザインも特徴的なものでした。
温度調節をレバー式としながら、風向や内外気切り替えはプッシュボタン、そして風量はダイヤル式を採用した凝ったものでした。それぞれ操作形状を別にすることで、「風量はダイヤル」というようにわかりやすさも意識していました。
隣接する操作系に同じ操作方法は用いないというのは、飛行機などでの操作系づくりの基本でもあり、できるだけ誤操作をなくしたいというの思いの表れでもあります。
単に豪華にするということでなく、ドライバーにとってどうすることが快適か、そして間違いにくいか、それらを追求した結果がオートエアコンの採用であり、操作形態の革新につながったのです。
(文:カローラせんせい/小林敦志)
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