ポルシェ、アウディのトップメーカーと戦う日本のトヨタ(マニファクチャラーズランキング3位)も負けてはいられません!
タイヤパンク、エンジントラブル、パワートレーンの電気系のトラブルなど、レース中に起こった度重なるトラブルで思うように結果が出せていないトヨタ5号車。しかし、ル・マン24時間での走りは素晴らしく、トラブルさえなければこんなにも速いんだ!という事を証明してくれました。
全員F1経験者という、凄い共通点のある5号車のドライバー達。以前、中嶋一貴選手にインタビューをさせて頂いたのですが、チームメイトのセバスチャン・ブエミ選手について面白エピソードを教えてくれました。
「ブエミは常にしゃべってますね。クルマやレースのことはもちろんですが、子育ての大変さについて語っていたかと思いきや、政治の事を話し出したり・・・。僕はそれを聞いているだけなんですけど、よくそんなにしゃべることがあるなって思います(笑)。」
常にしゃべっているブエミ選手の話を聞いている、中嶋選手。一度そのシーンに遭遇してみたいですよね(笑)。なんとも微笑ましいトヨタ5号車ですが、レースでは不運が続いています(涙)。WEC富士では、今度こそ勝利の女神が微笑んでくれますように!!
今シーズンから新たに小林可夢偉選手が加わった新生トヨタ6号車は、第1戦シルバーストン6時間で3位でゴールしたのち、上位車両の失格により2位となり、トヨタにとって2012年のWEC参戦開始以来のシルバーストーンでの連続表彰台記録を更新し、幸先の良いスタートを切りました。トラブルに見舞われ思うように結果が出せないレースもありましたが、第6戦アメリカ6時間では2位のアウディ8号車に2秒455差、首位のポルシェ1号車に26秒096差とトップチームに引けを取らず、3位でチェッカーを受けました。
第5戦メキシコ6時間、そして第6戦アメリカ6時間と2戦連続3位を獲得したトヨタ6号車は、現在ドライバーズランキング3位! これはWEC富士でも十分に期待できそうです。次は表彰台の真ん中に立ってほしいですね!!
LMP1-Hクラスでの参戦が初めての小林選手。「コーナーが見えないですね。まだ慣れないので、早く慣れたいです。ブレーキングポイントの数字が光りすぎて見えないので、数えながらブレーキングしてます。」とドライビングへの苦悩を話していましたが、第3戦ル・マン24時間では81周目に3分21秒445を叩き出し、ファステストラップを更新。
LMP1-Hクラス初参戦とは思えないアグレッシブな走りを見せてくれる小林選手は、めちゃくちゃかっこいい! WEC富士では、F1をはじめ世界で戦ってきた小林選手の走りを観れるチャンスです。ぜひ素晴らいドライビングテクニックを、目にやきつけて下さいね。