三菱化学のバイオエンプラ「デュラビオ」が ルノーの新型「Clio」のメーターカバーに採用

化学大手の三菱化学は、同社のバイオエンジニアリングプラスチック「DURABIO:デュラビオ(いずれも登録商標)」が、ルノーの新型「Clio」(日本名:ルーテシア)のメーターカバーに、欧州車として初めて採用されたと発表しました。

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同社では、デュラビオが今回初めて欧州車の部品に採用されたことを契機に、デュラビオの欧州での拡販を目指すものと見られます。

上の写真で青い矢印で示されている部分がデュラビオが採用されたメーターカバー。

同社が開発したデュラビオは、再生可能な植物由来原料であるイソソルバイドから製造できるバイオエンプラです。

このデュラビオは、植物由来の樹脂材料でありながら、耐衝撃性・耐熱性・耐候性などの面で、従来の一般的なエンジニアリングプラスチックに勝る優れた性能を備えています。

また、発色性が良く、顔料を配合するだけで、つややかな光沢のある表面を作ることができる上に、表面が硬くて丈夫なので、擦り傷が付きにくいという特長も備えています。これらの特徴からデュラビオで製造された部品では塗装工程を無くすことができます。

今回、2016年6月6日に発売されたルノーの新型「Clio」にデュラビオが採用されたのは、これらの特徴が評価されたもので、今後メーターカバーだけに限らず、いろいろな樹脂部品に採用が広がることが期待できます。

(山内 博・画像:三菱化学)