F1ドライバー・ヒュルケンベルグも推す300ps! の1.8L FF車【メガーヌR.S.トロフィー】

●「普段使いの実用性とスポーツ走行の性能の高さが両立しているのがいいね」

ルノー メガーヌをベースに同社のレーシングパフォーマンス部門ルノースポールが開発を手掛けたのがメガーヌR.S.(ルノースポール)。

これをベースにサーキットトラックでのパフォーマンスをさらに高めたモデル『トロフィー』が10月31日より発売されることになりました。

ルノースポールならではの迫力あるフォルム
フロントフェンダーはワイドな専用品です

メガーヌ トロフィーに搭載されるエンジンは従来同様に4気筒1.8Lガソリンターボとなりますが、今回トロフィー専用にパフォーマンスアップがなされ、最高出力は300psに達しました。最大トルクも420Nm(6MT仕様では400Nm)と莫大なものとなっています。

この出力を確保するため、タービンはセラミックボールベアリングを使用したタイプに変わっています。これによって0-100km/h加速は5.7秒を達成しました。

300psを発生するエンジン
1.8Lターボエンジンを搭載。前輪を駆動します

マフラーに関してもトロフィー専用のアクティブバルブ付スポーツエキゾーストとなっています。これはマフラー内部の二つの経路のうち片方を電動バルブで開閉させるというものです。

閉じておけば街中で静かに走ることができ、解放すれば性能を最大限に発揮します。

4WSを採用
4コントロールと呼ばれる、後輪操舵を加えた4WSシステムを使っています

サスペンションは従来の標準型R.S.のものをさらに強化しました。スプリング・ダンパー・アンチロールバーなどがそれぞれ強化品に変わっています。リヤのトーションビームサスペンションに作用する、電動ロッドを使って後輪操舵を行う4コントロールシステム(4WS)はもちろん継続採用されています。

マフラーもトロフィー専用
排気音量を切り替えできる専用マフラーが装着されました

またホイールは19インチのトロフィー専用のデザインのものが採用されています。フロントハブに関してはアルミ製に置き換えられ、ばね下重量を軽減させています。

ばね下重量を軽減
フロントのハブはアルミ製になりました

なお今回の車両発表会にはF1鈴鹿GPのタイミングで駆けつけた、ルノーF1チームのニコ・ヒュルケンベルグ選手の姿もありました。

ニコ・ヒュルケンベルグ選手
ルノースポールの公式アンバサダーを務めています

ヒュルケンベルグ選手は現在、普段の足としてこのメガーヌRSを最も頻繁に使ってると言います。彼の母国、ドイツのアウトバーンで走らせることもあるそう。

「普段使いの実用性とスポーツ走行の性能の高さが両立しているのがいいね」と語っていました。

ニコ・ヒュルケンベルグ選手
母国のアウトバーンでもこの車に乗っているそうです

メガーヌRSトロフィーのEDC(ツインクラッチ式6MT)仕様は499万円、6MT仕様は489万円となっています。

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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