いよいよFIA世界耐久選手権(WEC)シリーズ最大の注目イベントとも言える、第84回ル・マン24時間レースが始まります。
レースに先駆け、6月5日(日)に公式テストが行われました。規則により燃料消費量が約10%削減された中、TS050 HYBRIDがこの日にマークしたベストタイムは、昨年のテストデーでのタイムを2.124秒も上回る結果に。また、2台のTS050 HYBRIDはトータルで179周、2440kmを走行し、信頼性の高さも示しました。
そんなTOYOTA GAZOO Racingチームからコメントが届きました。
■佐藤俊男(TOYOTA GAZOO Racingチーム代表)
「ル・マンは我々にとって1年のハイライトであり、シーズン前からこのレースに焦点を当てて全力で準備を続けて来ました。ル・マンは車両の性能だけでなく、ドライバーを含めたチーム全員の総合力が求められるレースです。困難な状況においてもミス無くベストなパフォーマンスを引き出すことが重要であり、それが結果に繋がります。勿論、全てのLMP1-Hマニュファクチャラーがそうであるように、我々にとっても最終目標は優勝であり、その戦いに向けた準備は整っています。長い戦いの後に来るゴールを見据え、常に的確な判断と最大限の集中力をもって24時間を戦い抜きます。」
■中嶋一貴(TS050 HYBRID 5号車)
「ル・マンはいつも感動的なイベントです。2012年に初めてレースに参加した時のことを思い出します。そのスケールと雰囲気、特にレーススタート直前は信じられないほどエキサイティングでした。これまでのモータースポーツでは経験したことのない思いを感じました。コースもとても楽しめるもので、ドライバーにとっては真のチャレンジです。最高速に達する長いユーノディエール・ストレートや、多くの高速コーナーは本当に運転していて楽しいです。私の準備は整っており、レースウィークを迎えるのがとても楽しみです。 」
■アンソニー・デビッドソン(TS050 HYBRID 5号車)
「今年もレースウィークが始まるのが待ち切れません。ル・マンは全てのドライバーが勝利を望むレースであり、我々もそのために冬の間からハードなテストをこなして来ました。ル・マンは我々のTS050 HYBRID 5号車にとって新たなシーズンのスタートとしての挑戦と言っても良いでしょう。」
■セバスチャン・ブエミ(TS050 HYBRID 5号車)
「ル・マンへの挑戦には毎回気分が高まります。コースは素晴らしく、レースウィークは常に素晴らしいことばかりです。テストデーでのTS050 HYBRIDには好感触を得ました。前戦スパでも上位を争えることを示せましたし、昨年に比べて大きな進化を遂げており、今年は良い戦いが出来ると思います。まだ練習走行や公式予選でTS050 HYBRIDの全ての性能を引き出すためにやるべきことはありますが、ここまでの印象は良好です。」