ホンダのFCV「CLARITY FUEL CELL」で活用される燃料電池テクロノジーとは?

ホンダの燃料電池自動車「CLARITY FUEL CELL (クラリティ フューエル セル)」には、米国の燃料電池素材メーカー W. L. Gore & Associates(以下、ゴア社)のプロトン交換膜(PEM)「ゴアセレクト(登録商標、以下同じ)メンブレン」が、燃料電池テクロノジーとして採用されています。

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最近FCV関連部品の情報が明らかになることが増えていますが、いよいよFCVの心臓部とも言える燃料電池テクノロジーの一端が明らかになりました。

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ホンダの「CLARITY FUEL CELL」は、燃料電池パワートレインの小型化に成功し、ボンネット内への搭載を可能としたことで、セダンタイプのFCVとして世界で初めて5人乗りを実現しました。

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FCVで水素と酸素を反応させて電気エネルギーを取り出すのが、発電機能をもつ燃料電池(FC)スタックです。FCスタックの内部には板状のセルが数百枚も積層されています。

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1枚のセルには、PEMと電極層を組み合わせたMEAと呼ばれる膜/電極複合体が構成されており、このMEAに高圧水素タンクからの水素と空気中の酸素を通して水素と酸素を反応させて電気を発電します。

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このMEAを構成しているPEMの素材が、今回発表されたゴアセレクト メンブレンです。

ゴアセレクト メンブレンは、延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)を補強材としてフイルム状に形成されており、FCスタックの出力密度向上の一端を担うことにより、FCスタックの小型化に貢献しています。

ゴア社のPEMは、FCVのパワートレインが要求する二大要素である性能と耐久性を高いレベルで満足しているために、今回ホンダ「CLARITY FUEL CELL」に採用されたということです。

新たに開発されたゴアセレクト メンブレンは、高いプロトン伝導性が特徴。同時に、耐久性や品質に対する厳しい要求もクリアしています。

今後もFCV関連の技術が公開されることに興味がつきません。

(山内 博・画像:ホンダ、ゴア社)