じっくり聴け! ホンダF1のエンジニアがパワーユニット開発秘話を語るシリーズ【動画】

■2019年、ひさしぶりの優勝までになにがあったのか?

開発者のナマの説明を聴ける臨場感がたまらない!

タイミング的に新型コロナウイルスによる外出自粛に合わせたかどうかはわからないんですが、ホンダがじっくり見たい激シブの動画シリーズをアップしています。

ホンダの技術者が語る
ホンダF1のパワーユニット開発には、ホンダジェットの技術者も大いに協力しているんですね。

なにかというと、ホンダF1パワーユニットの開発者が、2015年からの課題と進化を語ってくれるというものです。これがシブいんですよ。開発者が、ふだんの作業着のまま出てきて、こぎれいなアニメーションなどは使わずに、ただ説明する。これ、われわれがふだん取材する風景に近い感じです。

下が第1回目。MGU-Hの紹介と、2015年の問題などが語られます。

2回目は2017年の問題や耐久性向上がテーマです。

そして3回目は性能アップの話題です。このような積み重ねがあって2019年の優勝につながったんですね。

ちょっと面白いのが、特に第1回へのYouTubeのコメントで動画が貧乏くさいとか、PRがへたっぴとか、微妙に動画の地味さをディスっているものが多く見られます。まぁ、わかります。カッコいいCGを使ってパワーユニットのアピールをしているメーカーやチームもありますし、それはそれでキャッチーですからね。僕もそういう動画好きです。

でもね、僕はこのホンダの動画もすごく好きです。キレイなCGって、絶対にウソや間違いやフィクションが入るんですよ。だってCGそのものはパワーユニットの開発者が作るわけじゃないから。同じレベルで理解してCGを作ることは不可能なんです。取材して原稿を作ってプロのナレーターに語らせたりしても、やっぱりどこか誤解や不十分なところが出てきてしまいがちなんです。僕自身はライターなので、そういうところにはすごく気をつけていますが、それでもゼロにはできない。見やすくてわかりやすい動画やナレーションって、やっぱり二次情報なんです。

その点、ここに出てきているひとたちは開発した本人であり、語っているのは一次情報なんです。地味だしシブいけど、正確だし詳細だし真実です。ナマの言葉をぜひじっくり聴いてください。

(まめ蔵)

この記事の著者

まめ蔵 近影

まめ蔵

東京都下の農村(現在は住宅地に変わった)で生まれ育ったフリーライター。昭和40年代中盤生まれで『機動戦士ガンダム』、『キャプテン翼』ブームのまっただ中にいた世代にあたる。趣味はランニング、水泳、サッカー観戦、バイク。
好きな酒はビール(夏場)、日本酒(秋~春)、ワイン(洋食時)など。苦手な食べ物はほとんどなく、ゲテモノ以外はなんでもいける。所有する乗り物は普通乗用車、大型自動二輪車、原付二種バイク、シティサイクル、一輪車。得意ジャンルは、D1(ドリフト)、チューニングパーツ、極端な機械、サッカー、海外の動画、北多摩の文化など。
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