最速記録やタイムに関しては、ニュルブルクリンク北コースのように世界中のメーカーが競っているものではありませんし、ニュルブルクリンクにしても同一条件下で競われるレースではありません。あくまで参考であり、市販モデルに泊付けする程度、という指摘も確かにそうかもしれません。
しかし、ニュルブルクリンク24時間レースで2年連続、4回目のクラス優勝を果たしたWRX STIですから、速さと信頼性が結果で示されているともいえます。
マン島TTのタイムアタック用WRX STIの開発に関しては、スバルテクニカインターナショナル(STI)も技術支援も実施。プロドライブによる設計、組立と STI による技術支援によりサスペンション・エンジンなどのセッティングなどが施されたそうです。
じつに37マイル(約60km)におよぶマン島 TT コースにおいて、マーク・ヒギンズ選手により平均車速:時速128.73マイル(約 207km/h)、平均ラップタイム:17 分 35 秒を達成。
同選手が持つ最速記録である平均車速:時速116.47マイル(約187km/h)/平均ラップタイム:19分26秒を大幅に更新しました。
過去の最高記録と今回の気象条件などの違いは分かりませんが、平均速度が20km/hも上がったとなると大幅に戦闘力が高まった証といえそうです。
(塚田勝弘)