トヨタが中南米初のエンジン工場をブラジルで稼働開始

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今回のポルトフェリス新エンジン工場でも、本年3月に開所したTMMIN(インドネシアでの製造会社)のカラワンエンジン工場と同様に、「シンプル&スリム」「フレキシブル」をキーワードに、日本の工場でも導入を進めている革新的生産技術を導入した、ということです。

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新エンジン工場では、主要工程(鋳造・機械加工・組み付け)を一つの建屋に集約し、コンパクトで需要変動に強い工場になりました。

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トヨタは1958年に、海外生産の先駆けとしてブラジルに生産事業体であるTDBを設立しました。それ以降、ブラジルでのクルマづくりの発展を目指して、1959年から2001年までの約40年間で10万台以上の「バンデランテ(ランドクルーザーFJ25Lのブラジル仕様車)」を生産・販売しました。

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また、1998年にインダイアツーバ工場を立ち上げ、「カローラ」の生産を、2012年にはソロカバ工場の稼働を開始し「エティオス」を生産するなど、ブラジル市場の成長とともに現地生産を進めてきました。

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一方でトヨタは現地の社会貢献活動や環境対策として、マナティーの生息環境保護への支援や、世界最大級の湿原であるパンタナール湿地帯でのスミレコンゴウインコの保護活動に加え、サンパウロ州の環境保護エリアに24万5千本の植樹を実施し、新エンジン工場の周辺にも新たに3万5千本の植樹を行うなど、現地化を考慮した活動も行っている、とのことです。

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今回のブラジルでの新エンジン工場稼働で、トヨタのブラジルでの事業が1段階ステップアップすることになり、北米での自身のリコール問題、VWの排ガス不正問題を受けて、「量からに競争力」に方針を転換した今後のトヨタの海外生産戦略に注目が集まります。

(山内 博・画像:トヨタ)