スタッドレスタイヤの性能向上には東京ドーム約19個分の広さが必要!?

敷地面積は東京ドームの19倍強に当る906,462㎡という新テストコースは、約1kmの圧雪路、そして氷盤路、登坂路、雪上/氷上旋回路、ハンドリング路などが備わっています。

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横浜ゴムは北海道内に「T*MARY(ティーマリー)」(上川郡鷹栖町)と呼ばれる冬用タイヤテストコースを持っていましたが、広さは約4倍になります。

「T*MARYでは直線の距離が短くて制動評価に手詰まり感がありました」

横浜ゴムの担当者は試乗会でこう語っていましたが、新テストコースの完成でスタッドレスタイヤ性能の向上に繋がることを期待しているようです。

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試乗会では新テストコースの各路面を走行したとき改めてわかったのは、圧雪路、氷盤路などなど、ひとえに「雪道」と呼ばれるあらゆる路面をスムーズに走ることができるにはタイヤの性能が重要だということ。

走る、止まる、そして滑らない──これらを高いバランスで実現するためには、新たなテストコースが必要なのだと理解できました。

今年は暖冬のためタイヤ各社ともに売上的には苦労したようですが、スタッドレスタイヤの性能競争は今後ますます激しくなっていくことは間違いありません。

そんななか、新たにテストコースを開設した横浜ゴムのスタッドレスタイヤがどのように進化していくか注目したいですね。

【テヅカ・ツヨシ】