ホンダがFCV「クラリティ」で目指したのは「普通に使えるクルマ」

その答えは昨秋の発表以降もタイヤのころがり抵抗低減や、更なるエネルギー損失の低減などに取組んだ成果のようで、水素ステーション数が限られる状況のなか、ユーザーの利便性に配慮したそうです。

先回の記事でも触れましたが、「クラリティ」は燃料電池システムのレイアウト工夫によるキャビンスペースの拡大(5人乗り)や、モーター出力などでもトヨタ「MIRAI」に勝っています。

HONDA_CLARITY

HONDA_CLARITY(出展 HONDA)

また同車を「電源」として使うための外部給電器「パワーエクスポーター9000」を併せて用意しており、災害時などにも役立つとしています。

HONDA_CLARITY

さらに、岩谷産業と共同で小型・低コストなパッケージ型「スマート水素ステーション(SHS)」を開発するなど、FCVの普及促進に向け、商用水素ステーションの整備に時間を要する地域にも配慮。

HONDA_CLARITY(出展 HONDA)

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる