オープンカーには2種類あるのをご存じでしょうか?
まずは「マツダ・ロードスター」や「ホンダ・S660」などを筆頭としたオープンカー。こちらはスポーツカーとしてキャラクターが強く、乗車定員は2名と実用性において若干の割り切りを求めます。
そして、もうひとつがセダンやハッチバックなどをベースにルーフの開閉を可能としたオープンカーで、こちらは普段は実用車として使えるのが魅力。そして、後席も備えているため、一度ルーフを開け放てば家族全員でオープンエアの爽快感を楽しめるのです。
今回は、そんな家族で楽しめるオープンカーの中から注目のモデルをピックアップしてご紹介いたします。
■BMW 3シリーズ カブリオレ
輸入車の定番モデル「BMW 3シリーズ」にもオープンカーが存在します。現行モデルは「4シリーズカブリオレ」として販売されていますが、今回オススメは「3シリーズ カブリオレ(型式:E93)」です。
セダンとワゴン(ツーリング)よりもキリッとしたヘッドライトをもつカブリオレは、ルーフ開閉機構だけでなく、乗員の快適性を保つために車内の空気の流れを考慮した“カブリオレモード”をエアコンに用意。さらにレザーシートには表面温度の上昇を防ぐ特殊加工が施されています。
■メルセデス・ベンツ CLKクラス カブリオレ
現在販売されている「Eクラスカブリオレ」の前身となったのが、2002~2008年にかけて販売されていた「CLKクラスカブリオレ」です。
先に紹介した「3シリーズカブリオレ」がメタル製ルーフを採用する一方、こちらは幌を採用し、ルーフを閉じた状態でもオープンカーであることを主張。幌のインナーには遮音・遮熱加工が施されており、快適性が高められています。
■レクサス IS-C
家族で楽しめるオープンカーというと海外メーカーの車ばかりに目がいきます。しかし、国産車にも存在します。それが「レクサス・IS-C」。
ベースとなったのは2013年にフルモデルチェンジを受け、レクサスブランドを象徴するスピンドルグリルをあしらった現行「IS」……ではなく、先代「IS」。
セダンと違い、乗車定員は4名と減りますが、後席に2名分の座席を用意。ルーフを閉じた状態でも荷室はゴルフバッグが2セット入るなど、実用性は健在です。
■MINI MINIコンバーチブル
小柄なボディと小洒落たルックスで人気を集める「MINI」。2001年に5ドアハッチバックの販売がスタートしましたが、ルーフに柔らかな幌をあしらった「MINIコンバーチブル」も2004年に追加されています。2016年3月2日には3代目が登場するなど、現在まで根強い人気を誇っています。
狙い目は2004年に登場した初代「MINIコンバーチブル」。ルーフは約15秒でフルオープンになるだけでなく、サンルーフのように幅40cmほど開けられるのも美点。周囲の視線を気にせず、さりげなくオープンエアを楽しめます。
(今 総一郎)