アイシン精機が千葉工業大学と共同開発したパーソナルモビリティ「ILY-A」が、iF Design Award のProfessional Concept部門において「iF Design Award 2016」を受賞しました。
iF Design AwardはドイツのiF International Forum Design GmbH (iF インターナショナル・フォーラム・デザイン)が主催するデザイン賞で、1953年から毎年開催されています。
ドイツの「Red Dot Design Award 」、アメリカの「International Design Excellence Awards」と並び、世界三大デザイン賞のひとつに数えられています。
毎年全世界の工業製品などを対象に優れたデザインを選定しており、今回は53カ国2,458社から5,295点のエントリーがあり、その中から1,821点が受賞しました。
なお、パーソナルモビリティ「ILY-A」が受賞したProfessional Concept部門は、2017年以前に具現化が計画されていない、または予定されていない未来志向のプロフェッショナルコンセプトと研究が対象になっています。
今回、受賞した「ILY-A」は、4種類の形態に変形する1人乗りの電動モビリティです。
ベビーカーとほぼ同程度の小型サイズで、ロボット技術を応用した新開発の「知能化安全技術」を搭載し、突然飛び出してくる人や障害物などを認識し、自動で車体の速度を減速して制動制御できます。
自動車各社は、トヨタ、ホンダなどが一人乗りモビリティを発表していますが、「ILY-A」の受賞で一人乗りモビリティ開発競争に勢いがつくことが予想されます。
(山内 博・画像:アイシン精機)