マシンXのスカイラインジャパン、スタリオンなど石原プロの懐かしの劇中車を展示中

今年で市制60周年を迎える東京都調布市は“映画のまち”と呼ばれています。それは調布市内には角川大映スタジオや日活調布撮影所をはじめ、映画に関連する企業が集まっているのが理由です。

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調布市制施行60周年特別企画として、調布市文化会館たづくりでは1月9日〜11日の3連休の間、石原裕次郎展を開催しています。石原プロモーションは昭和38年1月に港区虎ノ門で設立され、昭和48年5月に調布市に移転し現在でも事務所を構えています。今回の特別企画展は市制施行60周年を記念して調布市にゆかりのある石原プロモーションが特別協力しての開催となりました。

屋外スペースには1980年〜90年代に放映された石原プロモーション製作の刑事ドラマ、西部警察とゴリラ・警視庁捜査第8班に登場した劇中車を3台展示しています。

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まずは西部警察で初の特殊車両として登場したマシンX。日産スカイライン(ジャパン)をベースとした車両で、マイクロコンピュータをはじめ、レーダースピード感知器、特殊発信ペイント弾発射銃など様々な特殊兵器を搭載していました。

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続いては、160型サファリをベースとした特殊機動車両サファリ4WDです。フロントバンパーに散水銃、ルーフ内部に高圧放水銃をそれぞれ2門装備している特別機動車両隊(特機隊)の旗艦となる車両です。定員は3名で、潜望鏡式ビデオカメラレーダーを装備し、無線だけでなく、電話回線の傍受も可能でした。

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そして最後が1989年から放送が開始されたゴリラ・警視庁捜査第8班で使用された三菱スタリオン2600GSR-VRです。このスタリオンは西部警察で登場したスーパーZ(S130型フェアレディZ)と同様にフロントドアがガルウィングに改造された車両です。

東芝の強力で、ラップトップ型パソコンをはじめ、特殊無線機、自動車電話、FAX、超小型テレビなどハイテク装備が満載です。さらにスタリオンは当時ハイパフォーマンスタイヤと言われたADVAN HFタイプDが装着されています。この3台が一堂に介す機会はかなり少ないので、当時のドラマを見ていた人にはたまらない3ショットでしょう。

また、1階のむらさきホールでは結婚式でまき子夫人が実際に着用した結婚衣装をはじめ、石原裕次郎がプライベートで着ていたスーツを展示。そのスーツは西部警察の小暮課長そのままです。そのほか、出演した映画のパネルのほか、台本をはじめ所縁の品々が展示されており、日本映画の歴史の1ページに触れることができますよ。

(萩原文博)

 

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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