【恐怖!クリッカー・オブ・ザ・イヤー覆面座談会トヨタMIRAI編】ミライってスゴイの!?

■ミライってスゴイのか!?

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A「2015年にどんなメモリアルなクルマが出たかってことを、5年後10年後とかに見た時に『そういえばこのクルマ、この年に出たよね』と素直に思えるイヤーカーがミライ。燃料電池車が普通の人も買えるというのは、ものすごく大きな出来事ですよね」

C「僕も点数を入れたけど、そういう理由。『2015年出た!』『出たねえ』ということで」

D「これはもう、見るといかにもトヨタ車という感じだよね。とてもクソ高いトヨタ車(笑)」

A「いやいや、素晴らしいでしょう。だってクソ高いって言ったって、いろいろ考えたらさ、なんせ燃料電池車で1000万切りだよ?」

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C「すごいですよね。一番スゴイのはタンクでしょ、これ」

D「自社生産だもんね」

C「タンクは物理的に1日に組める数が決まっているんですよね。それが多分生産台数のボトルネックになっているんだろうね。昔は量産できなかったから、それと比べたらすっごい早いけど」

D「トヨタは”手持ち化”といって、こういう風に最初に自製して、手持ち化したらサプライヤーに出す。それがトヨタのやり方。プリウスのリチウムイオン電池の導入もそう。多分ニッケル水素だけでもまかなえるってみんな思っている。だけど、リチウムイオン電池も一応”手持ち化”しないといけないからやったんじゃないかな」

くぼき「手持ち化すると、あとあと儲かるんですか?」

D「儲かるというか、サプライヤーに重要なところは丸投げしない。自分たちでつくれる技術は絶対に持っておいて、その後、外に出して安くつくる」

C「あとは、サプライヤーに強みを握られないという部分だね。だからBoschとかZF(どちらも海外メガサプライヤー)とかは絶対トヨタと付き合えないと思う。あそこらへんは”肝心なモノは渡さない”というビジネスモデルだから。”肝心なモノ以外を外に出す”という方針がトヨタ。だから合わないと思うよ。トヨタは自分の所で何でも試作できる。タイヤくらいでしょ、できないの」

D「いや、それすらわからん…(笑)」

C「でも、MIRAIは意外に他の部分は安いんだよね。バッテリーとかモーターとか。モーターはハリアーとかRXと一緒だもんね」

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この記事の著者

くぼきひろこ 近影

くぼきひろこ

もともと一族郎党モーター好きな家庭に生まれたんですが、なぜか私だけ車にあまり興味がなく…。偶然のご縁があってクリッカーと関わるようになりました。様々な車やその周りの人々と出会いに恵まれ、最近なんとなく「あれ?車、もしかしてすごく好きかも??」そんな思春期のような心持ちです。
知識も経験もほぼゼロからスタート。そして今も限りなくゼロに近いですが、車愛の萌芽をたよりに、いつか一番好きなスタイルを見つけられたらと思っています。
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