フルモデルチェンジで出力を1割ダウンした新型プリウスが選んだ燃費性能

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というわけで、エンジン、モーターともに見直されたことで全体に効率をアップさせ、燃費性能を向上した新型プリウスですが、そのシステム最高出力はダウンしているのでした。

従来の30系プリウスではエンジンとモーターを組み合わせて、全体として発揮できる最高出力が136PS(100kW)と発表されていましたが、新型プリウスでは122PS(90kW)へと、およそ1割ほどダウンしています(いずれもトヨタ測定値)。

実際、個別に見ても、エンジンの最高出力は30系が99PS(73kW)だったのに対して98PS(72kW)とわずかにダウンしていますし、駆動モーター単体の最高出力にいたっては30系の82PS(60kW)から新型では72PS(53kW)と控えめになっているのです。

プリウスのキャラクター、市場からのニーズや期待を考えたときに、パワーよりも燃費性能にプライオリティが置かれているのは間違いところでしょう。

そして燃費性能につながる高効率を最優先してパワートレインが開発されたことを、控えめになったシステム最高出力はさり気なく示しているといるのです。

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也

山本晋也 近影
日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。