12月4日〜7日に開催された「大阪モーターショー2015」でメルセデス・ベンツ日本は、プラグインハイブリッドモデル「C 350 e AVANTGARDE(以下C 350 e)」のプレス発表会を開きました。
発表会で同社の商品企画担当である木下潤一氏が、パワートレイン、インテリジェンス・ハイブリッドボディについて「C 350 e」の魅力を説明しました。
まず、パワートレインについては、エンジンとモーターを合わせたシステム全体で279PS(205kW)/600Nmを発生し、6.2kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載しています。EVモードでの航続距離は約30kmで、最高速度は130km/hとなります。
JC08モード燃費は、セダンが17.2km/L、ステーションワゴンが16.5km/Lとなっています。なお、欧州複合モード燃費は両タイプともに2,4〜2,1L/100km(41.7km/L〜47.6km/L)のデータを発表しています。
「C 350 e」のインテリジェンスについては、アクセルペダルを通じてハイブリッド・システムの切替状態を知らせるプレッシャポイント機能とダブルパルス機能が備えられています。
さらに、「C 350 e」で注目すべき点は、ボディシェルのアルミ使用率が約50%に達するアルミニウムハイブリッドボディを持っていることです。
このアルミニウムハイブリッドボディは、アルミとスチールの素材を重ね合わせて、リベットを貫通させる「ImpAcT(Impulse Accelerated Tacking):インパクト」接合方式を採用することで可能になったものです。この結果、ドア・ボンネット・ルーフなど外板パネルの大半をアルミ化することができました。
アルミとスチールの異種金属接合技術については、ホンダが2012年に北米仕様のアコードでフロントサブフレームに、量産車として世界初となる異種金属接合部品を採用しています。今後の異種金属接合技術の発展が期待されます。
(山内 博 写真とも)
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