新型プリウスはサーキットでも走りを楽しめる!?

距離を重ねた現行型と新型を乗り比べれば、プリウスに限らずよく感じるのは当然です。ミニサーキットでの現行型プリウスもまた、外周路用に用意された現行型とほぼ同じ約1万5000km走行と多走行車ではないことを確認してスタート。

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現行型は新型プリウスと比べると、着座位置がやや高めで重心が高く、さらにパワステの手応えがグニャリとしているのがよく分かりますが、ミニサーキットで走らせると顕著に分かります。

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新型プリウスに乗り換えると、言い渡された上限の100km/hまでスムーズに加速。「パワー」に切り替えるとさらに加速感が増しますので、追い越し時や上り坂などでは重宝しそうです。

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新型プリウスは、カウルトップ高を62mm、全高も20mm、リヤスポイラーの高さを55mm下げ、さらにパワートレーンユニットを約10mm、前席のヒップポイント高を59mm下げています。

じつはボンネットフードを開けると、エンジンなどとの間に余裕があり、まだボンネットの高さを下げることは可能なよう。これは歩行者(頭部)保護の理由からではなく、横から見てトライアングルに見えるプリウスならではのフォルムにするため、こうした余裕が生まれているそうです。

さて、新型プリウスはコーナーでのロール量もロールするスピードも抑制されていて、同じ速度でコーナーに侵入しても姿勢が保ちやすく、これなら山道でも楽に走行できそう。

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また、同じコーナーに同じような速度域で侵入しても横滑り防止装置の介入は、新型の方が少ない(あるいは遅い)印象で、ダブルウィッシュボーンになったリヤサスペンションも含めてシャーシの基本性能は着実にアップデートされている印象。

プリウスでサーキット走行を楽しむ人はほとんどいないでしょうが、新型プリウスは高速道路からワインディングまで、ストレスをほとんど抱かせない走りで、ロングドライブも格段に楽しめるのではないでしょうか。

(文/塚田勝弘 写真/冨士井 明史)

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この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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