そうした中で、もっとも印象深かったのはヤマハ発動機の出品した「SPORTS RIDE CONCEPT」でした。
全長×全幅×全高=3900mm×1720mm×1170mmで、車両重量=750kgという超軽量のスポーツカーは、F1デザイナーとして名を馳せたゴードン・マーレー氏が提唱するパイプフレームとカーボンパネルによるキャビンを軸にしつつ、二輪の世界観を表現したライトウェイトスポーツカーです。
このコンセプトカーはパワートレインについては公表されていませんが、ボディ後端の中央付近に、排気口らしき造形は確認できるので、内燃機関を想定していると思われます。ただし、どんなエンジンを積んでいるのか、どこに積んでいるかも不明。ボディのシルエットからミッドシップ・レイアウトだとは予想できますが……。
たとえば大型オートバイのエンジンを流用するというアイデアもあるでしょうし、提携関係にあるトヨタの小型エンジンをヤマハがチューンして載せるというのも現実的かもしれません。
いずれにしても、不明なのは悶々としますが、あくまでデザインスタディのコンセプトカーであれば、こうしてパワートレインがミステリアスなのも、かえって想像する余地が多く、ショーが終わってからもいろいろと楽しめるといえそう。
そうした風に、ショーの後も楽しめそうなコンセプトカー・ベスト3をここでは紹介しましょう。もちろん、1位は、このヤマハ発動機「スポーツライドコンセプト」です。