【東京モーターショー15・ベスト3】どんなエンジンを積んでいるか想像するのもコンセプトカーの楽しみ

そうした中で、もっとも印象深かったのはヤマハ発動機の出品した「SPORTS RIDE CONCEPT」でした。

全長×全幅×全高=3900mm×1720mm×1170mmで、車両重量=750kgという超軽量のスポーツカーは、F1デザイナーとして名を馳せたゴードン・マーレー氏が提唱するパイプフレームとカーボンパネルによるキャビンを軸にしつつ、二輪の世界観を表現したライトウェイトスポーツカーです。

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このコンセプトカーはパワートレインについては公表されていませんが、ボディ後端の中央付近に、排気口らしき造形は確認できるので、内燃機関を想定していると思われます。ただし、どんなエンジンを積んでいるのか、どこに積んでいるかも不明。ボディのシルエットからミッドシップ・レイアウトだとは予想できますが……。

たとえば大型オートバイのエンジンを流用するというアイデアもあるでしょうし、提携関係にあるトヨタの小型エンジンをヤマハがチューンして載せるというのも現実的かもしれません。

いずれにしても、不明なのは悶々としますが、あくまでデザインスタディのコンセプトカーであれば、こうしてパワートレインがミステリアスなのも、かえって想像する余地が多く、ショーが終わってからもいろいろと楽しめるといえそう。

そうした風に、ショーの後も楽しめそうなコンセプトカー・ベスト3をここでは紹介しましょう。もちろん、1位は、このヤマハ発動機「スポーツライドコンセプト」です。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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